36歳サラリーマン
兼業FXトレーダーのヒョウゴです。
2021年12月13日(月)~12月17日(金)のチャートを振り返り、その中で気づいたことや学んだことをトレード手法に取り込んでいきます。
紹介する通貨ペアは「ユーロ/米ドル」「米ドル/円」です。
<今週のチェックポイント>
・相場で見るべき「高値」と「安値」は20EMAが教えてくれる。
・高値を更新できていないとき、安値を更新できていないときは、レンジ相場に入っている。
・20EMAの曲線を、ローソク足の波形認識に繋げる。
20EMAで重要な高値と安値が分かる
<チャート表示設定>
移動平均線(EMA)を使って値動きの波形認識をしています。
20EMA・・・緑ライン
80EMA・・・紫ライン
白い垂直な点線は、日本時間の朝6時です。
赤・青の水平線は各時間足の最後の押し安値(戻り高値)に引いています。
4時間足・・・太線
1時間足・・・通常線
15分足・・・点線
※20EMAが反応している高値と安値を、トレンドの最後の押し安値(戻り高値)に選定しています。
週間チャート分析(ユーロ/米ドル)
先週までの値動き
<4時間足チャート>
4時間足の最後の戻り高値が青水平線です。4時間足は下降トレンド。
今週は、下降トレンドからのレンジ相場で始まります。
12月13日(月)の値動き
<1時間足チャート>
チャートには1時間足の上昇1波(赤矢印)を描写していますが、これはレンジの中にできたものです。
※描写していませんが、すでに1時間足の上昇トレンド最後の押し安値が崩されている。
※4時間足の最後の戻り高値(青水平線)からの下降波の途中でもある。
※しかし安値は切り上げてきている。
以上のことからレンジ相場と認識しています。
12月14日(火)の値動き
<1時間足チャート>
今度は1時間足の最後の押し安値をブレイクし、新たな下降1波を形成しました。
最後の押し安値・戻り高値を基準に見ると、4時間足が下降トレンド、1時間足も下降トレンドに転換しています。
しかしチャート全体を見るとレンジ相場のヨコヨコの調整中であることが分かります。
12月15日(水)の値動き
<4時間足チャート>
4時間足は下降トレンドですが、安値を切り上げておりレンジと認識しています。
20EMA(緑)が反応している「安値」「高値」を重点的に見ると、相場全体の方向性が掴みやすいと思います。
<1時間足チャート>
レンジ相場と判断しているゾーンを、白枠で囲っておきます。
トレンド相場とレンジ相場のトレード手法は違うので、レンジ相場なら上限下限からの逆張りを狙います。
【↓トレード手法の違いについては、こちらの記事を見て下さい↓】
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【#9手法検証】トレンド相場とレンジ相場はトレード手法が違う
36歳サラリーマン 兼業FXトレーダーのヒョウゴです。 第9回、ブレイク1波を基準にしたトレード手法の検証を進めていきます。 <チャート設定> 20EMA・・・緑ライン 8 ...
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12月17日(金)の値動き
<4時間足チャート>
レンジ内を浮動しています。
レンジ下限に近付いているので、来週のトレードプランとしては
①レンジ下限からの買いトレード
から狙います。
レンジ下限をブレイクするようならば戻り売りを仕掛けますが、レンジ下限につけた前回安値とのダブルボトムに警戒します。
レンジの始まりと終わりを見極める方法
チャート設定は、ユーロ/米ドルと同じです。
週間チャート分析(米ドル/円)
先週までの値動き
<4時間足チャート>
日足は上昇トレンド。最後の押し安値が赤水平線です。
4時間足の最後の押し安値(描写していない)はブレイク済みで、下降1波を形成。
1時間足の最後の戻り高値が青水平線です。
大きな時間足に支えられている(安値を更新できていない)ので、短期的に下降優勢でも売りを仕掛けるのが難しい位置です。
現在値は、「高値を更新できていない」「安値を更新できていない」状況なので、レンジ相場が始まったと考えられます。
12月13日(月)の値動き
<4時間足チャート>
「日足の最後の押し安値」と「1時間足の最後の戻り高値」に挟まれた位置をレンジと認識しています。
レンジ相場の逆張りトレードに向けて、上限下限を枠で囲っておきます。
日足の最後の押し安値に支えられている
⇒20EMAが反応(谷になっている)している安値を更新できていない。
1時間足の最後の戻り高値に抑えられている
⇒20EMAが反応(山になっている)している高値を更新できていない。
12月14日(火)の値動き
<4時間足チャート>
レンジ内を浮動しています。
高値に近い位置なので、レンジ上限からの売りトレードを検討しています。
12月15日(水)の値動き
<4時間足チャート>
レンジ上限をブレイクしました。
しかしレンジ相場は簡単には終わりません。
レンジのトレード戦略は、上限下限からの逆張りです。
トレードプランとしては
①レンジ上限からの売り(レンジブレイクがダマシの値動きだと仮定)
②1時間足の上昇1波に対する押し目買い(ダマシの値動きの否定を確認後)
となります。
まずは、①の売りを狙います。
12月17日(金)の値動き
<4時間足チャート>
一時的にレンジ上限をブレイクしましたが、再びレンジ枠内に戻ってきました。
<15分足チャート>
レンジ上限をブレイクした上昇波が「ダマシ」になるかどうかを判断するのに、黄色〇のあたりを重点的に見ていました。
フォレックステスターで検証した結果は、「ダマシ」になるならば
①(ブレイク後の戻りが)ブレイク直前の起点あたりで揉み合う(チャートの黄色〇あたり)
②揉み合った後、レンジ枠内に向けて進行
③ブレイクの値動きを「ダマシ」と認定し、売りを仕掛ける
というものです。
今回はトレードを見送ることになりました。
レンジ内に位置しているので、来週のトレードプランも引き続き「レンジの逆張り」となります。
20EMAを使った波形認識のやり方
12月13日(月)の値動き
豪ドル/米ドル
<4時間足チャート>
日足の最後の押し安値をブレイクし、下降1波を形成。下降トレンドに入っています。
<1時間足チャート>
下降1波に対する戻り売りです。
黄色のダブルトップの右側、青〇でショートエントリーしました。
<15分足チャート>
1時間足チャートで見た黄色Mトップの右側に、小さなMトップを形成しています。
損切りは、大きなMトップの少し上にセット。
大きな時間足を使ったトレードなので、取引枚数は1万通貨に減らしています。
損切りも大きくなっていますが、その分利確目標も大きく設定しています。
12月14日(火)の値動き
<4時間足チャート>
売りポジション保有中。
青矢印に対する戻り売りなので、長期保有となります。
現在は約30pipsほどの含み益になっていますが、目標値に到達していないので、ポジション保持です。
12月15日(水)の値動き
<4時間足チャート>
青〇間の売りトレードでしたが、微損で終了しました。
<1時間足チャート>
一時的に含み益は出ましたが、損切りとなりました。
12月17日(金)の値動き
<4時間足チャート>
チャートの①を上昇1波と認識し、押し目買いを仕掛けました。
※後に波形認識のズレに気づきます。
「僕が描写した赤矢印(ブレイク1波)」と「20EMAの曲線(N字)」には、ズレがあります。
<1時間足チャート>
上昇1波対する押し目買いは、赤枠ゾーンで狙っていました。
<15分足チャート>
上昇1波に対する押し目買いは、黄色Wボトムの右側で仕掛けました。
初期損切りは、白水平線です。
エントリー後、波形認識のずれに気づき、即撤退しました。
20EMAの山・谷で波形をイメージする
先程のチャートを20EMAの曲線で波形認識するとこうなります。
<4時間足チャート>
4時間足の最後の戻り高値をブレイクしていないように見えた箇所が、上昇の第1波です。(チャート①)
そこから調整の第2波が下向きの赤矢印。
<1時間足チャート>
僕がロングトレードを仕掛けたのは、赤枠のところです。
20EMAを基準に波形認識すると、すでに狙うべき上昇第3波が終了していることに気づきます。
「最後の戻り高値をブレイクしたかどうか」だけが判断基準だと、浅いブレイクの処理やチャート全体の方向性を見失うことがあります。
今後は、「20EMAの曲線がどのような波形を描いているか」も合わせてチェックするようにします。
<まとめ>
・20EMAの曲線で値動きの波形をイメージする。
・「最後の押し安値(戻り高値)のブレイク判断」と「20EMAの波形を組み合わせた判断」がチャート分析力を高める。
・20EMAが反応している「高値」と「安値」は重要。更新しているかどうかをチェックする。