35歳サラリーマン
兼業FXトレーダーのヒョウゴです。
FXのチャート分析、テクニカルツールでおすすめなのは移動平均線です。
僕は1画面に2本まで、EMAをチャートに表示しています。
【おすすめテクニカル表示設定】
4時間足・・・25EMA
1時間足・・・25EMA/100EMA(4時間足の25EMAと同じ)
5分足・・・・25EMA/300EMA(1時間足の25EMAと同じ)
※多くのテクニカル表示設定をしていると、チャートが見づらくなりますし、迷う原因にもなります。
それでは2本の移動平均線EMAを使ったトレード手法を検証していきます。
FX検証トレード
使用ソフト:フォレックステスター3
通貨ペア:米ドル/円
期間:2017年10月
トレード手法は、5分足パターンブレイクの改良型で、下の記事にまとめています。
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【FXブレイクアウト手法】ボブ・ボルマンのパターンブレイク手法のやり方
続きを見る
FX検証トレード結果(2017年10月)
先に検証結果をつけておきます。
上から順番に検証トレード1、2、3・・・
それでは、チャート解説していきます。
FX検証トレード1
<5分足チャート>
セットアップ:パターンブレイク
結果:勝ち(+5.5pips)
300EMAを中心にボックスを形成。
ボックス内の上部で揉み合って、クラスターを形成(白点線枠)し、ボックスの下部にはダマシの安値が確認できます。
ダマシがあるので、ブレイクアウトでロングエントリーします。
エントリー後、上昇しましたが、5分足の最後の押し安値を下回ったところで決済。微益撤退となりました。
見送ったトレードのエントリー考察
<5分足チャート>
300EMAを中心に、ボックスパターンを認識。
ボックス内で揉み合ってクラスター形成。ローソク足が揉み合ってできた塊(クラスター)は、支持/抵抗の働きを持ちます
わずかにボックス上部をブレイクした後、プルバックが、クラスター(白点線枠)の下部ラインまで到達しました。
これは、ブレイク後の試しとして、パターンブレイクプルバックを仕掛けるべきなのか?
プルバックのローソク足が25EMA(黄)を下回ったので見送ったのですが・・・。
似たパターンのサンプルを集めて、考えをまとめます。
FX検証トレード2
<5分足チャート>
セットアップ:パターンブレイクプルバック
結果:負け(-18.4pips)
5分足300EMA(1時間足25EMA)の下で、ボックス形成。
ボックスをブレイク前に揉み合ってクラスター形成、ブレイク後のプルバックがクラスターを試して反転したところでショートエントリー。
安値を更新することなく反転し、損切りになりました。
クラスターを試したプルバックが全て陽線で、上昇の勢いが強かったのが気になります。
FX検証トレード3
<5分足チャート>
セットアップ:パターンブレイクプルバック
結果:勝ち(+13.1pips)
ボックス内のクラスターを試した後の反転でショート。
移動平均線EMAを使った環境認識で気になる点があったので、早期利確としました。
上位足の25EMAに逆らうと負ける?
FX検証トレードの3と4
チャート画像内、トレードをした場所に、A・Bと記載しています。
ここを1時間足チャートで見てみます。
<1時間足チャート>
1時間足のテクニカル表示設定
緑・・・25EMA
紫・・・100EMA
1時間足で設定した100EMAは、4時間足の25EMAと同じになります。
売りトレードが損切になったA
売りトレードが微益撤退となったB
ともに、1時間足の100EMA(4時間足の25EMA)に支えられて反転しています。
上位足の25EMAにぶつけるトレードを避けるようにすると、損切りトレードを減らせるのではないでしょうか?
見送ったトレードのエントリー考察(その2)
<5分足チャート>
前にも出てきた見送りパターンです。
ボックス内上部で揉み合ってクラスター形成。
この時点では、ダマシの安値もないので、ブレイクアウトで仕掛けることはできない。
ボックスブレイク後の試しを待つ必要がある。
ボックスをブレイク後、浮動。クラスター(白点線枠)の下部まで深く試した後に反転。
前回の見送り同様に、5分足25EMAを下回っている買いセットアップです
トレードルールに25EMAを下回った買い(上回った売り)は見送ると決めていますが
ローソク足の塊(クラスター)には、サポートやレジスタンスの役割があることを考えると
25EMAの位置を不問にするように変更したほうがよいいのでしょうか?
25EMAはあくまで目印程度にしておいて、ローソク足のプライスアクションに従った方がいいような気もしますが・・・。
これもサンプルを集めて考えをまとめます。
FX検証トレード4
<5分足チャート>
セットアップ:パターンブレイクプルバック
結果:勝ち(+5.9pips)
エントリー(黄色矢印)後に、急落しました。
このC地点を、1時間足で見てみると・・・。
<1時間足チャート>
これも先程と同じパターンです。
1時間足の100EMA、4時間足の25EMAに支えられています。
ボルマンの本にも書いていますが、EMA自体に、支持・抵抗の不思議な力があるわけではなく
25EMA付近で支持・抵抗となるテクニカル的な要因が存在することが多いということ
目安として25EMAを見るようにする。
FX検証トレード5
<5分足チャート>
セットアップ:パターンブレイク
結果:負け(-7.1pips)
ボックス形成し、ダマシの安値を確認したので、ブレイクアウトでロング。
ボックスパターンの値幅が狭いこと(10pips未満)や、ボックス内でローソク足の重なりが多いことが気になります。
この負けトレードの後・・・。
<5分足チャート>
負けトレードDの後に、それらを包み込む大きな黄色のセットアップを形成しました。
自分が仕掛けた位置が、ダマシの高値として認識できます。
ダマシとは、負け組が飛び乗ってできた一時的な値動きなんだと思えるチャートです。
騙された人たち(負け組)が、損切りできないまま揉み合って、ボックスを下抜けした後に、どんどん損切りしていく様子が分かるような気がします。
FX検証トレード6
<5分足チャート>
セットアップ:パターンブレイクプルバック
結果:勝ち(+32.8pips)
ボックスブレイク後の試しでロング。
クラスターを試したプルバックには、水平なプルバックラインが引けます(プルバックラインと25EMAの間でちゃんと揉み合っていることが確認できる)
FX検証トレード7
<5分足チャート>
セットアップ:パターンブレイク
ボックスの下部にダマシの安値を確認。
ボックス上部で揉み合った後、ブレイクアウトでロングです。
結果:勝ち(+34pips)
<1時間足チャート>
今のトレード箇所を1時間足で見てみると、セットアップFを形成した場所は、1時間足のレジサポラインの上です。
ちょうど、1時間足の100EMA(4時間足の25EMA)のに支えられている位置でもあります。
チャートに移動平均線を表示して意識することで、チャート分析の難易度が下がる(分かりやすくなる)ように気がします。
FX検証トレード8
<5分足チャート>
セットアップ:パターンブレイク
結果:勝ち(+10.6pips)
ボックス下部にダマシの安値があるので、ボックスブレイクアウトでロング。
ボックスブレイク後に急上昇。5分足の上昇トレンドで見て、最後の押し安値から30pips以上伸びたので、反転で決済しました。
※一気に伸びる場合は、一気に反転することが多いためです。
FX検証トレード9
<5分足チャート>
自分のトレードは、白枠・白矢印です。
でも、1時間足の100EMA(4時間足の25EMA)の位置からは、青枠・青矢印のトレードが最適だと考えられます。
最適だと考える理由は
白矢印のエントリーだと、4時間足の25EMAの上で売りトレード
になり、前回のように支持され反転する可能性が高い。
青矢印のエントリーだと、4時間足の25EMAの下で売りトレード
になり、反転要因を少なくできるからです。
<1時間足チャート>
各時間足の25EMAを意識して見ることで、今まで損切りになっていたトレードを改善できるはずです。
【FX5分足トレード手法まとめ】
・1時間足、4時間足の25EMAに逆らわない
・クラスターの支持や抵抗がある場合は、エントリー時に5分足25EMAの位置にはこだわらなくてもいいか?(要検証)
・EMAに特別な力があるわけではない。EMAはチャート分析の目印なだけ