36歳サラリーマン
兼業FXトレーダーのヒョウゴです。
第11回、ブレイク1波を基準にしたトレード手法の検証を進めていきます。
<チャート設定>
20EMA・・・緑ライン
80EMA・・・紫ライン
各時間足の「最後の押し安値(赤)」、「最後の戻り高値(青)」に水平線を引きます。
太線・・・4時間足
通常線・・・1時間足
点線・・・15分足
「最後の押し安値」「最後の戻り高値」の選定には、ローソク足の値動きに加え、20EMAの曲線が「山・谷を作っているか?」という点も考慮します。
同じ時間足で暫定で二本以上引くこともあります。
ブレイクアウトの成功を利用したトレード手法
2016年1月のユーロ/米ドル相場です。
ブレイク1波を基準したトレード手法は「ブレイクアウトの成功を利用したトレード手法」です。
サンプル1
<日足チャート>
日足は下落。(青矢印)
4時間足で上昇のブレイク1波が確定しています。(赤矢印)
<4時間足チャート>
赤〇間のトレードは、4時間足のブレイク1波を基準にした押し目買いです。
ブレイクアウトが成功したらトレンドフォローを狙います。
<1時間足チャート>
ブレイクアウトが4時間足レベルで発生したので、エントリーは1時間足か15分足で狙います。
※基準となる4時間足に対して、5分足チャートは波形が細かすぎるので使いません。
<15分足チャート>
安値切上げのダブルボトムを確認してロング。
※絶対ではありませんが、「買う時は80EMAの上」「売る時は80EMAの下」など、80EMA付近でエントリーすることが多くなります。
サンプル2
<4時間足チャート>
日足が下落。4時間足が上昇。
1時間足で下降1波が発生しました。
<1時間足チャート>
1時間足の最後の押し安値(赤水平線)のブレイクアウトが成功したので、戻り売りトレードを青〇間で仕掛けました。
「相場の力関係」から4時間足の最後の押し安値(太い赤水平線)が目標値になります。
相場の力関係についての記事はこちら。
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<決済解説>5分足トレード手法「200EMAパターンブレイク」のやり方
前回の記事に続き、200EMAパターンブレイク手法の検証です。 今回は、「決済注文」について解説していきます。 2001年7月~12月のユーロ/米ドル、フォレックステスターを使用していま ...
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<15分足チャート>
売る時は、高値切り下げのダブルトップで仕掛けます。
トレードの流れとしては
①ブレイクアウトが成功
②調整を待つ
③ブレイクアウト方向に仕掛ける
となります。
ブレイクアウトの失敗を利用したトレード手法
続いてブレイクアウトが失敗した時のトレード方法を紹介します。
サンプル3
<日足チャート>
日足チャートからは上下両方向のトレンドが確認できます。
同じ時間足で「最後の押し安値(赤水平線)」と「最後の戻り高値(青水平線)」が共存している状態です。
<4時間足チャート>
4時間足で下降1波が形成されました。
4時間足レベルのブレイクアウトは成功しています。
<1時間足チャート>
1時間足の上昇ブレイク失敗を利用したトレードが、青〇から始まります。
日足チャートは上下両方向のトレンドが確認できるので、方向性なし。
4時間足チャートは、下。
「相場の方向性」は多数決で決まります。現在は下方向が優位な状況です。
<15分足チャート>
1時間足の最後の戻り高値が青水平線です。
赤矢印は1時間足の上昇ブレイクをイメージしたものですが、最後の戻り高値をブレイクした後すぐに反転しています。
ブレイクアウトが「成功」したか「失敗」したかは、ブレイク起点となった価格帯での値動きで判断します。
ブレイク起点となった価格帯に赤点線を引いています。
ブレイク後の反転が、ブレイク起点の価格帯で揉み合っています。(黄色枠)
ブレイク起点で揉み合ってからの「すっぽ抜け」が発生したら、そのブレイクアウトは失敗したと判断します。
ブレイクアウトの失敗=騙しの値動き
として相場で認知され、ブレイクアウトとは逆方向に動くことが多いです。
そのため上図の青〇からのショートエントリーが可能になります。
これがブレイクアウトの失敗を利用したトレード手法です。
ブレイクアウトの失敗事例2
<1時間足チャート>
4時間足と1時間足の最後の戻り高値が崩れていないので、両方下方向に進んでいることが分かります。
「相場の方向性」は、下。
<15分足チャート>
15分足の最後の戻り高値が青点線です。
15分足で上昇ブレイクアウトが起きましたが、ブレイク起点で揉み合った後に「すっぽ抜け」ています。
相場の方向性が下落であり、上昇ブレイクが失敗したことにより、下方向に進んでいきました。
「ブレイクアウトの失敗=騙しの値動き」はトレードに使えますが、トレードするならば環境認識していることが前提条件になります。
ブレイクアウトの失敗事例3
<1時間足チャート>
1時間足では、上下両方向のトレンドが存在しています。
(記載していませんが、4時間足は上方向です。)
相場の方向性は、上です。
<15分足チャート>
1時間足の最後の押し安値(赤水平線)を下ブレイクした後、ブレイク起点で揉み合いました。(黄色枠)
この揉み合いは上方向にすっぽ抜けて、下ブレイクが騙しであることを確認してから、赤〇でロング。
ブレイク起点で揉み合うことなく反転するケースもありますが、トレードするのは「揉み合いからのすっぽ抜け」というプライスアクションが確認できるケースのみにしています。
<まとめ>
・ブレイクアウトが成功したらブレイクアウトと同一方向に仕掛ける。
・ブレイクアウトが失敗したらブレイクアウトと逆方向に仕掛ける。
・ブレイクアウトの成否は、ブレイク起点でのもみ合いで判断する。