35歳サラリーマン
兼業FXトレーダーのヒョウゴです。
今回は、新トレード手法『カウンターブレイク』を使ったトレードを紹介します。
この手法には2通りのエントリーがあります。
①パターンのブレイクが失敗した時、反対方向へ仕掛ける
⇒パターンブレイクの失敗からエントリーする
②小さなN波が、大きなM(W)に跳ね返された時、反対方向へ仕掛ける
⇒Wの右側、Mの右側で、トレンド方向に仕掛ける
どちらもエントリー前にローソク足が揉み合っている(ビルドアップがある)ことが条件です。
パターンブレイクの失敗からエントリーする方法
2020年11月24日(月)
米ドル/円
<1時間足チャート>
【テクニカル表示設定】
緑・・・25EMA
紫・・・100EMA
茶色水平線・・・先週足の高値/安値
先週足の安値からの上昇がボックスパターン(白枠)を形成しました。
このボックスパターンを使って、買いトレードを仕掛けています。
1時間足の移動平均線EMA(25、100)をともに上回っているので、買い圧力が強いと判断できます。
買い圧力が強い相場なので、買いトレードを狙います。
<5分足チャート>
1時間足で確認できた上昇波が、ボックスパターンを形成。
ボックスパターンを形成した後、パターンを下にブレイクしましたが、失敗。
その後、反転上昇しています。
※そもそも買い圧力が強い相場なので、ボックスパターンで売りトレードは仕掛けません。
ボックス下部をブレイクした後、ブレイク起点で揉み合ってから上方向への反転上昇しています。
カウンターブレイク手法の手順としては
①ビルドアップが不十分なブレイクアウトを見送る
②ブレイクアウトの失敗を確認
(ブレイク起点で揉み合ってから、逆方向に抜ける)
③カウンターブレイクのエントリー
となります。
カウンターと銘打っていますが、仕掛ける方向は長期足のトレンドと同じです。
長期的なトレンドに逆らわない
カウンターブレイクという名称ですが、トレンドに逆らう方向のエントリーはしません。
<5分足チャート>
「何らかのパターンをブレイクした起点」は、「崩れると損切りが入る起点」でもあります。
【このボックスパターンで買いトレードを仕掛けない理由】
ダマシの安値がないので、ブレイクアウト後の試しを待つ必要がありました。
しかしブレイク後の試しが入ったのは、5分足の25EMA(黄ライン)を大きく下回ったポイントであり、買い圧力が弱い状態です。
そのため、このセットアップでの買いトレードは見送っています。
「崩れると損切が入る起点」で揉み合っているので
下方向へのブレイクアウトは、ビルドアップがあるブレイクアウトになっています。
トレンドは1時間足の25EMAを見れば分かる
【テクニカル表示設定】
25EMA・・・黄ライン
300EMA(1時間足の25EMA)・・・緑ライン
<5分足チャート>
前回の事例は売りトレードで、5分足の300EMA(1時間足の25EMA)が上から下に落ちてきていました。
今回の事例は、買いトレードで、5分足の300EMA(1時間足の25EMA)が下から上に登ってきています。
上位足の移動平均線を見ることで、相場の方向性を簡単に判断することができます。
上位足で売り圧力が強い相場だから、下位足で売りトレードを仕掛ける。
上位足で買い圧力が強い相場だから、下位足で買いトレードを仕掛ける。
短期足(5分足)で失敗した値動きが、上位足(1時間足)の方向性に逆らうものならば
上位足(1時間足)のトレンドフォローを仕掛けるチャンスになります。
他の事例です。
<5分足チャート>
上図は、1時間足の25EMA(緑)が上から下向かっています。
長期的には下降トレンドで、一時的に平均値に戻ってきたところです。
短期足(5分足)の動きは、パターンの上昇ブレイクからの失敗(ブレイク起点で揉み合っている)。
これは上位足(1時間足)の方向性に逆らうもので、ブレイクが失敗したことで、上位足の方向に従う形になります。
黄色矢印の上で、カウンターブレイクのエントリーです。
カウンターブレイクのエントリー方法
もう一つのカウンターブレイクのやり方です。
前項では、パターンブレイクと絡めてエントリーする方法を紹介しました。
次に紹介するのは、もっとシンプルにトレンド継続方向に仕掛けるやり方です。
波のサイズに注目します。
小さなNと大きなM(W)を使うやり方
<5分足チャート>
大きなM(青点線)に対して、小さな上昇N(赤点線) をチャートに描写しています。
サイズ別に波(値動き)を認識します。
短期的な上昇(N)が、長期的な下降(M)に跳ね返されたところでエントリーします。
このやり方でも長期的なトレンドには逆らわないこと、トレンド相場であることが条件です。
エントリー地点で1時間足の25EMA(緑)は横向きですが、チャートの左端を見ると、上から落ちてきているので、下降トレンドであると認識できます。
1時間足の下降トレンドの最後の押し安値も崩れていません。
ピンチはチャンスになる
<5分足チャート>
FXにおいては、自分にとって都合の良いタイミングを探すよりも
他者にとって都合の悪いタイミングを探す方が、自分にとって良い場合が多いです。
(他者の)ピンチは、(自分の)チャンス になります。
上図は、チャートの最高値からの下降波を青点線で描写しています。
この下降波が追い詰められたところが、(他者の)ピンチです。
FXで勝つコツは「いかに後出しじゃんけんできるか?」
じゃないかと最近思うようになりました。
<5分足チャート>
ただのWだけで仕掛けない。
上昇時に買うなら、売り手が追い詰められたところを探します。
この場合は、Wの中に、下降N(青点線)が隠れています。
上昇トレンドの時に買いたいなら
上昇トレンド中に売ってくる人が出てくる(下降波が発生する)のを待つ。
その後で、下降波が跳ね返されるところにカウンターブレイクを仕掛けます。